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NiSiフィルターの可能性

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いま海外でも人気が出てきている中国のフィルターメーカー、NiSi。光学製品の研究開発所として2005年に中国の珠海市(しゅかいし)で始業、ここ毎年10~20の製品を生み出している勢いのあるメーカーだ。その活動は世界的にも展開され、20カ国以上で国際特許を取得するまでに至っている。
実際にNiSiの製品はプロフェッショナルからのフィードバックを通じて、その高い要求に応えるべく改新を重ねている。ユーザーとのコミュニケーションこそが品質向上への近道であり、分析機器の数値だけではなくアーティストの感性を製品に最も反映させていくべきと考えているのも注目すべき点だ。NiSiフィルターで最も注目を置いているのが、NDとCPLフィルターの解像感にある。

多種多彩なスチル用フィルター

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角型フィルター用クレバークリーナー(コンパクトに収納できて、指紋や油汚れ、水しぶき等を安全かつ効果的に取り除ける)

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S5ホルダーは簡単に取り外しが可能

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S5 ランドスケープCPL(タムロンアダプター)とハーフグラデーション Nanoを装着した状態

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偏光フィルター Ti Enhanced CPLとUVフィルター Ti Pro Nano UV Cut-395 チタニウムフレームを装着した状態

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UVフィルター Ti Pro Nano UV Cut-395 チタニウムフレームと偏光フィルター Ti Enhanced CPLを装着した状態

フィルターには円形と角型と種類がある。円形フィルターが取り付けられないような出目金レンズや、グラデーションハーフNDで調整をしたい場合は角型フィルターを使用する。角型フィルターを使用する際は出目金レンズの種類に専用で作られたアダプターを使用する。
NiSi S5システムは、アダプターシステムを介して様々なレンズに対応する。アダプター後部に2つ配置されたV5 Proホルダー譲りのギア機構により、別売りの専用C-PL円形フィルターを自在に操作可能、優れた設計により、カメラにレンズを装着したままの状態でもアダプターは簡単に脱着できる。
角型フィルターにはグラデーションを生かしたフィルターを含め、代表的な7種類のフィルターがある。
・IR ND(両面にナノコーティングを施した高解像光学ガラスを使用。長時間露光による多彩な表現を忠実で色彩豊かなイメージを得ることが可能)
・ミディアムGNDフィルター(縦長角型フィルターで、明るい空などの特定部分だけの光を抑えることができる)
・ソフトGNDフィルター(特定部分の明るさとの境目を、なだらかに表現できる)
・ハードGNDフィルター(明部と暗部の境界をくっきりと表現できる)
・リバースGNDフィルター(日の出や日の入り、水平付近の光が最も強い場面に対応できる)
・ナチュラルナイト(美しい夜景のために、光害の元となるc、ナトリウム灯などの波長の光のみをカットし、美しい夜空の撮影ができる)
・高解像度PLフィルター(不要な光の反射をカットし、被写体を鮮やかに捉えることができる。日東電工製の変更フィルムをコーティングした高解像光学ガラスを使用している)

優れた解像感、強度、使用感

NiSiフィルターで最も注目を置いているのがNDフィルターとCPLフィルターの解像感にある。いろいろなメーカーのフィルターを使用してきたが、バリアブルNDの歴史も浅く初めて使用した時は便利だったが解像感と色被りに頭を悩ませていた。2015年、NiSiが日本に進出した時期に合わせてバリアブルNDを使い、衝撃を受けたのは今でも覚えている。解像度が失われず、嫌な色被りもなく感動した。

そして最近また感動したのが円形の偏向フィルター Ti Enhanced CPLというフィルターだ。使用することで偏光機能により被写体の余分な反射やグレアを抑制できる。太陽光を偏光して待機のカスミを除去することで、より明瞭な像を得ることができる。そして、フィルター本体には航空業界で使用されているチタン合金製のフレームを採用されており、軽量で高強度、サビへの耐性・耐熱性を備えている。チタン密度は4.54g/cm3で、同じ重さのスチールの約半分の密度ながら、強度はアルミの2倍あり、高温・低温環境下においても十分にパフォーマンスを発揮することができる。さらに、フレーム内側には電気メッキによるマットブラック加工を施し、光の反射を防ぐ。NiSi 偏光フィルター Ti Enhanced CPLはスタンダードCPLよりも彩度が高いのも特徴のひとつだ。

CPLフィルターの効果的な使用方法がある。すべてのCPLフィルターは、光源に対して直角になった時に最大の効果がある。使用する際はフィルターのレンズを回転させながら、自分が望む結果に一番近い角度を探すのが良い。
全てのCPLフィルターを使用する際に、注意する点もある。雲の無い空を撮影するときは、後処理でも除去するのも難しい暗い帯が写り込んでしまうので、その際はCPLを外した方が不自然な空にならない。

最近、ポートレートでCPLを良く使用している。理由は簡単で、髪にツヤを出したり、消すこともできるので作品の質がグッと上がったからだ。ツヤを出せるので肌も少し綺麗に見えるのもメリットの一つである。

非常に魅力的な商品が多いNiSiフィルター。個人的にはチタン製のフィルターは装着すると見た目もカッコよく、使用感や効果に満足のひとことだ。一眼動画でもNiSiの NDフィルター Pro Nano ND-VARIO エンハンスド可変NDフィルター1.5-5段原稿は非常にオススメなので、ぜひ手にとってその実力を感じてもらいたい。

シネマ用角型フィルター

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NiSiからも、現在シネマ用のフィルターが全世界の映像の撮影現場でテスト撮影されている。まだテスト段階で正式発表前だがその性能は他社製と比べてかなり低価格でありながら、性能面ではスチル用フィルターで培われた高い性能を有している。今後のシネマ業界への本格進出も望まれるところだ。

NiSiフィルター製品サイトはこちら

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Canon EOS R / SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art F1.8 1/500 ISO200 
NiSi 偏光フィルター Ti Enhanced CPL  
モデル: minori

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Canon EOS R / Canon EF85mm F1.4L IS USM F1.4 1/1250 ISO100 
NiSi 偏光フィルター Ti Enhanced CPL
モデル: 清水麻里

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Canon EOS R / Canon RF28-70mm F2L USM F2.0 1/1600 ISO400 
NiSi 偏光フィルター Ti Enhanced CPL
モデル: 天使梨桜