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「三友カメラ内覧会」が開催 各社が最新製品を出展

編集部

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毎年1月末~2月に開催する三友カメラ内覧会が、今年も1月29、30日の二日間、昨年も会場となった東京・港区 TEPIAの地下で開催された。

会場には2室が使われ、1室では、カメラコーナーを設け、下記の各社の最新カメラが同じ被写体向けにセットされた。

ソニー『HDC-3500

ソニー『VENICE

キヤノン『EOS C700

パナソニック『AK-UC4000

ブラックマジックデザイン『Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K

また、VRカメラコーナーでは、Kandao『Obsidian S/R』『QooCam』、Shenzhen Arashi Vision『Insta360 Pro 2』、Entaniya『HAL 200×GH5』が出展された。

カメラコーナーの一角に設けられたエリアでは、ライカのシネマレンズ『Leitz CINE LENSES』と、高品質シネマ用NDフィルター『TRUE ND』が展示されていた。

Leitz CINE LENSESは、 三友が販売を担当する製品。シネマレンズ部門を製造販売するライカの系列会社であるCW SONDEROPTIC(ゾンダーオプティック)社が昨年、社名を「エルンスト・ライツ・ヴェツラー」と変更し、9月のIBCで発表した同社最高峰のシネレンズだ。

HOTSHOTでは、石川編集長が昨年その新社屋を取材。Managing Director のGerhard BAIER(ゲルハルト・バイヤー)氏に、社名変更やシネマレンズ製造の現況、今後の展望について聞いている(https://hotshot-japan.com/feature/09-leitzcine-jp01/)。

TRUE ND(https://www.mitomo.co.jp/products/nd-filter-true-nd-en/true-nd/)は、三友が独自開発したシネマ用NDフィルターとして、今やシネマ用NDフィルターの定番の一つといえるだろう。蒸着製法を採用し、色転びがなく、高精度の透過率を誇る。ハリウッドでも高い評価を得ているという。ガラス、コートを見直し、4×5.65インチでは、キズに強い新しいコーティングを採用。従来製品より大幅にキズに強くなったという。

三友はこのほか、参考出品としてドイツDream Chip Technologies社製の超小型カメラを出展した。Cマウント対応のATOM oneシリーズ( https://www.dreamchip.de/products/atom-one-family.html)には、36mm×36mm×79mm、重さ123gで4K 60p HDR、ダイナミックレンジ12ビット、グローバルシャッターの「ATOM one 4K mini16」など、高性能な製品もある。会場では、ソニーのコントローラーに対応するデモも実施されていた。

 

2つめの会場では、アイ・ディー・エクス、アスク、銀一、キヤノンマーケティングジャパン、JVCケンウッド、ソニービジネスソリューション、パナソニックシステムソリューションズジャパン、ブラックマジックデザイン、武蔵オプティカルシステムなどが最新機器、ソリューションを出展した。

パナソニックは2月に発売予定の4K HDR 10ビット対応の新製品カメラ「AG-CX350」(https://panasonic.biz/cns/sav/products/ag-cx350/)を出展した。昨年11月に開催したInter BEEでの披露からさらに、最終版に近い形での製品を展示していた。小型・軽量・高画質で、同時にライブ配信・IP接続が可能。

バックエンドにEVA-1と同じ世代のエンジンを採用することで、10ビット422でHDMI、SDIの同時出力が可能。これまで出力を分配していた接続機器が不要になる。HDR(HLG)撮影時には、SDI、HDMI、LCDの各出力映像のカラー設定をそれぞれ独立してHDR、SDRに切り替えることができる。また、撮影中、記録しながらHDストリーミングの出力ができる点も大きな特徴だ。これまでP2シリーズには搭載されていた機能だが、業務用カメラでは初めてとなる。ストリーミング方式は、RTSPに加え、FacebookライブやYoutubeなどのストリーミングに用いられるRTMPにも対応する。

放送、ライブ配信での利用をメインに考えた設計ということで、17:9のモードをなくし、画角は16対9にしぼっている。これにより、センサーの使える範囲が余裕が出たことで、4K撮影時にも対応する5軸ハイブリッド手ぶれ補正を内蔵している。

さらに、ユーザーからの声を反映し、LCDとビューファーを同時に表示できるようにした。これまで、OLEDのビューファインダーでは、焼き付き帽子のために目を離すと消えるようにしていたが、ビューファインダーがオンの時には、LCDが消えるようになっていたため、使い勝手が悪いといわれていた点を改良している。

2月中旬から発売。価格は49万5000円(税抜き)。

アイ・ディー・エクスのブースでは、同社が取り扱うIS-miniが出展されていた。昨年11月に、WOWOWからWonderLookPro, IS-miniXなどのIS事業を引き継いだTV logic社の代理店として出展した。

JVCは、 レンズ交換型4K super35mmカメラレコーダー「GY-LS300CH」( http://www3.jvckenwood.com/pro/video/4k-cam/)を出展。4K60p HDMI出力に対応し、ハイスピード(120fps)機能も搭載。マイクロフォーサーズシステムマウントで多彩なレンズにも対応する。

ブルーリボン賞で監督賞を獲得した白石和彌監督の映画「止められるか、俺たちを」( www.tomeore.com)では、このGY-LS300CHのJ-Log1で撮影され、劇場公開用にグレーディングされているという。

RTMP、SMPTE2022-1などのプロトコルに対応したネット配信機能も充実しており、スポーツ競技のライブ配信の拡大に伴い、裾野にも注目が広がりはじめているという。甲子園の100回記念では、IPでのストリーミングでの予選の配信などがあったという。

AJAは、1月に国内出荷されたHDR Image Analyzer(https://www.aja-jp.com/products/hdr-image-analyzer)を出展した。1Uのコンパクトな筐体で、HLG、PQ、Rec.2020など、最新のHDR規格をリアルタイムに分析する各種のツールを搭載している。会場では、AJAのHDR関連製品でKi-ProウルトラプラスとHDRの変換が可能なFS-HDRなどを組み合わせて展示。また、出荷された12G対応の製品で、KUMO 12G-SDIルーターを出展した。

FS-HDR(https://www.aja-jp.com/products/fs/fs-hdr)は、HDRとWCGのリアルタイム処理のための製品。広範囲なカメラLogフォーマットでのライブ入力に対応し、SDRからHDR、HDRからHDR、HDRからHDRの変換を行う。カラーフロント社から独占的なライセンス契約を得たビデオ処理アルゴリズムColorfront Engineを搭載している。

さらに昨年12月のファームウェア・アップデートで、BBCのLUTモードと、要望の多かったユーザー自身のLUTをあてることができるユーザーLUT機能、ダイナミックにLUTのソフトからリアルタイムに変換が可能なダイナミックLUTが追加になった。TVロジックのワンダーlook Proだったり、オムフォート社のライブブレードが次のバージョンでFSHDに対応するので、変換の幅をもたせられるようになった。