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AU-EVA1 ファーム ver2.0による編集に有利な高画質ALL-Intra 400Mbps収録

- 「ありがとう」/ 山猿 ミュージックビデオ撮影の現場から -

石川幸宏 / HOTSHOT編集長

UP

HOTSHOT#6
撮影監督:田村雄介
制作プロダクション:株式会社グリッド(椿 英明、井戸川将吾、猪俣美香、椿 敏宏)

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昨年発売されたコンパクトシネマカメラ、Panasonic AU-EVA1。5.7Kのラージセンサーに、最近の同社カメラのスタンダード仕様となっているデュアルネイティブISO、ISO800と2500を搭載。機動性と汎用性の高い機種に仕上がっている。そして新たにこの3月末、新ファームウェアVer.2が発表。4K/UHD ALL-Inter 400Mbps記録、RAW出力、タイムラプス収録等に対応した。
3月に撮影されたアーティスト、山猿(ソニーミュージック)の新曲「ありがとう」の撮影現場に、初めてAU-EVA1 Ver.2が投入。新機能である、4K/UHD ALL-Intra 400Mbpsでの収録で撮影された。
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多様な撮影スタイルに適応

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田村:コンパクトなのでまず機動性がいいですね。後部のファインダーもないので、リグでのカスタマイズがフレキシブルにでき、ボディ左の操作面もスッキリ分かりやすく、間違えにくいデザインで良かったです。シネマカメラという意味では、良い意味で無味無臭な画の雰囲気です。それは撮影者の意図を反映しやすいとも言えるでしょう。5.7Kのラージセンサーも当然、高画質に影響してますし、ピーキングのシステムも他と違って、ぴったり合わせるというよりは、大きく外すことはないというタイプで、4K撮影には良いアイディアだと思いました。電車内の撮影時にISO2500を使用しましたが、ISO800の時との違和感も全くなかったです。
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椿(英明):ミュージックビデオ(MV)作品も結構撮っていますが、通常はビデオカメラかデジタル一眼が多く、本格的にシネマカメラで撮ったのは今回が初めてでした。毎回短い撮影時間内でバタバタする現場が多いのですが、セッティングが非常にスピーディーにできたのが良かったです。あと今回テスト的に使った智云のCrane2(3軸ジンバル)に、簡単に乗ってしまったことが衝撃でした。当初これはGH5で撮影を予定していたのですが、AU-EVA1でそのまま撮影できました。小規模チームでの撮影では非常に有効だと感じましたね。EFマウントであることも、スチルではEOSを多用する僕らにとってはレンズが使い回せるところも利点ですし、手振れ補正もかなり利くので、シグマのシネマレンズでも手持ちでガンガンいけちゃうところは、非常に使い勝手が良かったですね。
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田村 3軸ジンバルで使用したときはEF-Sの軽いレンズですが、同じカメラでジンバルショットも撮れることで色味も揃えられます。ボディバランスはバッテリーの装着位置の関係もあってジンバルとかでは少しバランスがとりにくい部分がありますが、ボディ天井にすでにチーズプレートのようなボルト穴など各所に現場での使いやすさの工夫がされていますね。僕が常にカメラに求めるのは、撮りたい映像を撮るために、ストレスなく集中できる操作性というところです。EVA1も操作性が今後さらにブラッシュアップされていけば、かなり理想的なカメラになる要素が多分にあると思います。

椿(敏宏) EVA1はボディ本体に全ての端子がついています。これは他のカメラと大きく違う所です。よくハンドルやグリップにマイク端子などが着いている場合もあり、リグ変更の際などにスタイルを変えると使いづらくなるケースがありますが、その点でEVA1は、思いつきの奇抜な撮影スタイルでも柔軟に対応できるのが良かったです。

椿(英明) 今回はミュージックビデオでしたが、手振れ補正と撮影スタイルのカスタマイズのしやすさは、スノーボードなどのアクションスポーツ系の撮影にも非常に向いていると思います。画質ももちろんですが僕らの仕事のスタイルではとにかく軽さを求めています。

編集に有利なALL-Intra

猪俣:ALL-I 400Mbpsというデータを扱うにあたり、いくつかのNLEソフトをテストしました。従来のLong GOPを扱う際に動作が重くて苦しかったNLEでも、ディスクスピードさえ確保すればフレーム間圧縮がない分、とてもスムーズな編集作業が実現でき、ラップトップでの編集も可能でした。本作品はベースの編集をMBP2017/BOOTCAMPのEDIUS Pro 9にて行っています。ALL-Iはプロジェクトごとに編集の幅が広がるのでとてもありがたいですね。画質に関しても極端な加工をすればという条件付きにはなりますが、ALL-Iに優位性を感じられました。
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AU-EVA1 ver.2.0 ファームアップ解説映像

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