JP EN

1st View, 2nd Angle, 3rd Dimension-02

- “映像制作プロダクション”の世界基準 ~中から見るか? 外から見るか?~ -

Assemblage

issue003_feature02_body002.jpg
南青山に拠点を構える制作会社、Assemblage K.K.は、自身もディレクターであり代表を務めるAlexandre BARTHOLO氏と、クリエイティブ・ディレクターであるBen LIST 氏が率いる制作集団。社内には他にも、台湾やオーストラリア、ニュージーランドといった多種多様な国籍のクリエイターが揃い、日本人スタッフは5 割といったインターナショナルな環境。また、社員の多様性もさることながら、請け負う仕事内容も映像、アニメーション、プロジェクションマッピング、さらには字幕業務までと多岐にわたる。まさしく様々なクリエイティブをassemble(結集)したチームだ。

社員構成は、制作、コピーライター、撮影、編集、アニメーター、イラストレーターと総勢18人ほど(2017年4月現在)だが、ほとんどがマルチプレイヤー。肩書きがイラストレーターであっても、演出を手がけることもあるという。「一人プロダクション」と社員たちから呼ばれるほど、何でもこなすバルトロ氏を筆頭に、最高のものを作る意識で、日々必要なポジションに従事している。また、英語が話せるスタッフが多いため、日本国内だけでなく、海外のクライアントにも柔軟に対応する。

2011年にアッセンブラージュを設立したが、バルトロ氏とリスト氏の出会いはもう少し前に遡る。ともに日本の文化やアニメーションに興味があり、それぞれ日本で仕事はしていたが、バルトロ氏は実写、リスト氏はCGやアニメーション、といった得意分野が違っていた。その凸凹がハマり、バルトロ氏はアニメーションの仕事をリスト氏に、逆も然りで意気投合。そこから、資料や機材の貸し借りも多くなっていき、一緒に会社を始めるに至った。

Cutters Studios Tokyo

issue003_feature02_body010.jpg
ポストプロダクション会社として有名なCuttersだが、その実態はプロダクション部門であるDictionary Films Tokyoと、ポストプロダクション部門のCutters Tokyoからなり、制作から仕上げまでを行なっている。アメリカ・シカゴを本社にロサンゼルス、デトロイト、ニューヨークに拠点を構え、アジアでは、4 年半前に日本でCutters Tokyoを立ち上げた。現在スタッフは20名ほどで、社内は6~7割が日本人だが、海外経験やルーツに多様性がある人が多く在籍。共通言語を英語とし、多国籍という環境から、国内の感性だけでは生み出せないような多様性のある作品を創り出す。

Cutters Studios Tokyoは、代表を務めるRyan MCGUIRE氏を中心に設立。交換留学などを通して日本語が堪能なマクガイヤー氏が、仕事で日本を行き来するうちに、日本にもクリエイティブな制作、ポストプロダクションが必要だと感じ、設立に至る。元々エディターとしてアメリカで活躍していたマクガイヤー氏は設立に際し、海外案件経験が豊富なTimo氏や、他の信頼できるスタッフとともに「日本の映像業界を変えていこう」という内なるテーマに掲げてスタートした。

東京・恵比寿の街に突如現れる風変わりな建物。中に入るとオシャレなラウンジが広がり、上階にある編集室はそれぞれ部屋ごとに違うエキセントリックかつ刺激的な雰囲気で迎えてくれる。屋上では爽やかな風を感じながら臨めるコミュニケートスペースが拡がる。思わずワクワクせずにはいられない環境は、Cutters Tokyoが最も大事にしている“文化”の一端を担うため。そして日本が最も得意だと言われるクライアントへの“おもてなし”の場でもあるのだ。