logo_ver_tri
logo_hor_tri
  • ALL

    すべての記事をみる

  • NEW

    新製品 & 業界ニュース

  • HOTSHOT

    いまHOTSHOTな人に注目

  • FEATURE

    特集

  • IMAGI

    イマジネイティブ・アート

  • COLUMN

    コラム

  • UNIQ

    製品レビュー & テストレポート

  • TECH

    メーカーインタビュー & 技術解説

  • TIPS

    One Point of View

  • EDIT

    編集 & ポストプロダクション

  • TOPICS

    インフォメーション

Light & Magic

- #3 雲ばかりみていた -

issue008_column05_body001
6年前の9月。
南からの風に乗って西の空をあまねく雲は、それ以上の成長を遂げることもなく、夏の終わりを告げていた。
やがて訪れるだろうこの夕景に確信をもって、僕はキャロットタワーを急ぎ昇った。

東京の空は、3月と9月が好きだ。重層的で表情に富んでいる。
7年前の3月、かの震災の前日には、見事なまでに真ん丸で能天気な雲が頭上にぽっかりと浮かんでいた。
今では戻り得ぬ過去を、漠然と描いていた未来を象徴するかのように。
以後、僕は太陽と核を紐付け、人間の枠組みを考えるようになった。

その年の9月は、雲を追いかけてオランダに居た。
ロイスダールの描いた風車が風力タービンに換わっても、変わらない空と光はある。
しかしながら、空模様の変化にはいとまがないその土地も、続く異常気象の下でロケ前半の毎日がピーカンだった。

雲を造るのが太陽であれば、象るのもまた太陽である。
太陽なくして雲は存在しえないけれど、雲の多様性こそ、この世の豊かさそのものだ。

津島岳央 / Takahiro TSUSHIMA 〈 Artist 〉

カメラ Canon EOS 5D Mark II
レンズ Zeiss Distagon T* 21mm F2.8 ZE
ISO 160
シャッタースピード 1/125
絞り f10
撮影地 日本 三軒茶屋